2016年7月29日金曜日

サンカMk-B 発売のお知らせ

7/30(土)開催のポタ研にて、サンカMk-Bを発売します!
4月のヘッドホン祭から皆さんにいただいたインプレッションを参考にチューニングを進めてきましたが、
ようやく納得いく仕上がりになりましたので、この度発売となりました。

KL-サンカMk-B

・3Driver3Way

・¥100,000(税込)
・チューニング違いの”Mk-K”あり! 

サンカMk-Bの特徴を一言でいえば、「リスニング用途に特化した、究極のドンシャリホン」です。
元となった「サンカ」は、3Driver2Wayで、非常にオーソドックスな音を奏でてくれたIEMでしたが、
サンカMk-Bでは20Hz~150Hzの低域帯と、10kHz以上の高域帯の音圧を上げています。


サンカはもともと、CI22955とED29689というドライバを使ったコンペ用に作ったIEMで、
くみたてLabのスタートアップを支えてくれたIEMです。

そんな「サンカ」だったのですが、設計者である私自身の変化に合わせて、再チューニングしてみようと思い立ったのが去年の7月。ちょうどKL-REFの発売が始まったころでした。

ダイナミックドライバの特性を計測してみると、BAドライバにはない特徴的なカーブを描く
特性を持つ物が多いことに気づきました。低域がドンドンとなるダイナミック型IEMの特徴的な音色は、このカーブによるものが多いです。

ダイナミックドライバはその特徴的な低域の特性が魅力的ですが、音響設計には筐体設計が必要不可欠であり、また容積が大きいため実装に困難が伴うことが課題でした。

BAドライバで、ダイナミックの持つ特徴的な波形が出せたら面白いかもしれない― 上記の問題を
解決できるだけでなく、今まで培ったアコースティック関連のノウハウも音作りに生かすことができます。

そこで、50Hz~1kHzまで、ほぼフラットに出力してくれるCI22955を使い、ローパスフィルタを組み込むことでダイナミックのような波形を再現してみました。

 
黄色の波形がサンカMk-B、緑の波形がさらにドンシャリ感を強めた”Mk-K”になります。
20Hz~250Hzまでの盛り上がりが、従来のBAドライバ機ではありませんでした。
また、ダイナミックドライバでは調整のしにくい100Hz~300Hzの特性も、音響フィルタや
ローパスフィルタを変えることで二通りの音色を持つように調整することができました。

他の3ドライバIEMではなかった、メリハリのある攻撃的な音に仕上がったと自負しております。
ポタ研で試聴機を展示しますので、ぜひ音を確かめに来てください!

それでは、みなさんお待ちしております。
よろしくお願いします!


 


 

2016年7月21日木曜日

ポタ研(7/30)企画、38コンペの予約試聴枠のご案内

来る7/30、中野サンプラザにてポタ研が開催されます!
ポータブルオーディオ研究会2016年 夏 

このブログをご覧のみなさんにはおなじみの同イベントですが、今回はくみたてLabとしての
展示のほかに、38AMというBAドライバを使った自作IEMコンペを行います!

コンペ自体3年ぶりで、参加者は集まるのだろうか・・・と一抹の不安があったのですが、
ふたを開けてみると14名の参加者が集まりました 。どうかしてるぜ!

ただ、当日はブース周辺の混雑が容易に予想されます。皆さんにできるだけ平等に、またスムーズに
ご視聴いただけるように、試聴の時間帯を区切らせていただくことにしました。

試聴の時間帯を、A.予約試聴枠(30分) と B.当日試聴枠(15分) に分け、
1枠で6名様まで試聴いただけるようにしたいと思います。

なお、15個程度のIEMが当日並ぶため、
A枠で1機種2分程度、B枠で1機種1分程度の視聴時間となります。
試聴テーブルについた皆様で、どうかお譲り合いの上ご試聴ください。

予約試聴枠の受付を、メール( potaken730あっとまーくgmail.com )とtwitterにて行います。
ご希望の時間帯とご連絡先をお伝えください。
 
時間帯ですが、以下のようになります。

A.予約試聴枠
1. 10:30 ~ 11:00
2. 11:15 ~ 11:45
3. 12:00 ~ 12:30
4. 12:45 ~ 13:15
5. 13:30 ~ 14:00
6. 14:15 ~ 14:45
7. 15:00 ~ 15:30 
8. 15:45 ~ 16:15
9. 16:30 ~ 17:00


B.当日試聴枠
1. 11:00 ~ 11:15
2. 11:45 ~ 12:00
3. 12:30 ~ 12:45
4. 13:15 ~ 12:30
5. 14:00 ~ 14:15
6. 14:45 ~ 15:00
7. 15:30 ~ 15:45
8. 16:15 ~ 16:30 



予約枠が埋まらなかったら、随時当日枠の方々をご案内しますので、よろしくお願いいたします。

それでは、ポタ研で会いましょう!

 

2016年6月21日火曜日

KL-REF Type-Sのお知らせ

先週発表されたAK100II Type-S RedHotを見て「うおおお!かっちょええ!!」となった山崎です。
AK100II Type-Sの発表のちょっと前(合わせたつもりは無いんです)弊社もこんな作例を公開しました。



螺鈿"KumitateK"のお客様の作例ですが、専用に用意したケーブルとの相性が良かったのか想像以上の反響に社内一同驚いていました。
で、せっかくなら赤で合わせてもらおうよ、と。

ただ螺鈿"KumitateK"の受注枠は既に埋まってしまっています。
そこで伊藤に無理をしてもらってもう1枠だけ、このデザインに限ってご用意いたしました!
もちろん前述の赤いケーブルが付属しますよ。

螺鈿"KumitateK" KL-REF Type-S
http://www.kumitatelab.com/kumitatek-kl-ref-type-s/
(設定ミスで注文出来ない状態になっていましたが、22日12時より注文可能になりました)

名前を見て「Type-S」って何ぞや?と思ってくれたらありがたいです。

説明しよう。Type-SとはKL-REFの別チューニング版である。

いつからか試聴会やイベントでひっそりお出ししていた別チューニングモデル。
ドライバ構成は変えずにアコースティック部だけ変更しています。
弊社には珍しい「裏メニュー」な扱いでしたが、今回(限定ではありますが)世に送り出す事が出来ました。
肝心の音は、高域のピーク感を少し減らして、ボーカルの帯域に少し寄せた音色です。
試聴して頂いたお客様からは「逆に高域の伸びが良くなっている」との意見もありました。
試聴機は1台のみご用意しております。イベント等でお声がけ下さい。

でも1台だけって・・・

と思ったので、螺鈿"KumitateK"ではなく通常のメニューでも4台限定で受け付けることになりました。
こちらも専用の赤いケーブルが付属します。

KL-REF Type-S
http://www.kumitatelab.com/kl-ref-type-s/


せっかく赤いAK100IIが出たので、専用のフェイスプレートデザインを用意してみました。
花梨の杢目を活かしたデザインです。縁はうっすらとグラデーションがかかっています。
もちろん色はこの赤のみです。合わせるのはゴールドのロゴがオススメですね。
花梨の木材が手元にあまり無いので、この先通常メニュー化するかは怪しいです。。。



こちらは赤カーボンを使用したデザイン。こちらは通常メニューにもありますが、人気のデザインですね。

いつものKL-REFとはまた少し違った音色をお楽しみいただければ幸いです。
でも、3倍音が良いとかそういう事はありません。価格や納期は各詳細ページをご覧下さい。
よろしくお願いいたします!

2016年6月10日金曜日

7/30ポタ研、自作IEMコンペ開催!

7/30のポタ研まであと50日となりましたが、ここで告知です。久しぶりにやります自作IEMコンペ!その名も


「自作IEMコンペ・38AMを使ってお前の”究極”を作れ!」

  (募集を締め切りました!たくさんの参加表明ありがとうございます。)


です。Sonion社製の38AM007M/8aを使って、自作のIEMを製作するコンペになります。


レギュレーションはいたって簡単。

・Sonion社製「38AM007M/8a」を少なくとも1ペア使うこと。
・自分の中の「究極のIEM」を定義し、説明すること。

です。コンペに使用する「38AM007M/8a」はくみたてLabが無償提供します。

もともとは先日のヘッドホン祭で、自作IEMをやっている方々と盛り上がった企画だったのですが、
ポタ研という舞台を借りて、正式にコンペを企画いたしました。

展示側とお客さんの距離感が近いポタ研で、ぜひ究極のIEMについて意見を交換しましょう!
ユーザー側からみた「究極」の意見もお待ちしております。



冬のポタ研ではハイブリット機でコンペをやるとかやらないとか。
こちらも企画進行中。こうご期待!

2016年4月28日木曜日

4/29~30、春のヘッドホン祭2016に出展します!

また、いつも通り、直前の告知となりました。
夏休みの宿題もギリギリまで手を付けなかったタイプの山崎です。

間近(明日)に迫ったフジヤエービックさんの春のヘッドホン祭2016にサンカします!




















場所もまた、いつも通り、安心の「中野サンプラザ」です。
くみたてLabは「11階、アネモ」の奥の方でお待ちしてます!

既存機種のご注文も受付ておりますが製作が立て込んでいる為、5台限定(2日合計)とさせていただきます。
ご注文の際は弊社ブースまでお越し頂き、オーダーフォームに記入して頂く形になります。
店頭試聴会で好評いただいたフェイスプレートオプションやオルタナティヴコネクタもご用意してます。

と、いうわけで新ネタはありません!ごめんなさい!

明日明後日、中野でお会いしましょう!

2016年3月26日土曜日

『螺鈿”KumitateK”』、作例紹介

12月から毎月限定5名様の受注生産となった螺鈿オプション。
おかげさまで毎月ご注文をいただき、貝を切り貼りする生活が再開いたしました(笑

ここで今一度、12月~1月の作例を振り返りつつ、サービスの詳細をご案内します。

1.デザインのカスタマイズはどこまで可能か?

お客様より、「深海とマグマのイメージで。マグマは螺鈿のモザイクを使って表現できないか?」と
ご相談いただいた作例。マグマのほうは新しい試みを何点かやっております。

螺鈿・青と、螺鈿モザイク「マグマ」

螺鈿・青

螺鈿モザイク「マグマ」
 ベースとなるデザインを選択いただき、「こんな感じのイメージで変化をつけられないか?」というご提案をいただけると、イメージしやすいですね。

シェルにもグラデーションをつけています。カナルからフェイスプレートへ向かっていくにつれ、色が濃くなっていきます。

螺鈿・青と彗星・青

彗星・青
 また、カラーバリエーションを用意することもできます。 彗星の青は初めての製作でしたが、紫とは全く別の印象になったのではないでしょうか。

2.プレーンなオーダーの精度は上がっているのか?

特殊デザインではなく、1枚貼りの螺鈿も、緊張感のある仕上がりになって私自身お気に入りです。

螺鈿・黒と螺鈿・赤

螺鈿・炎
  
1枚貼りの場合、貝のどの部分を使うのかに気を配ります。A4くらいの板から、2ペアくらいしか適当な模様が取れないことも・・・(汗

自分の中の、螺鈿第一期?のテーマは「重箱などの漆器の上に貼られた螺鈿」というものだったんですが、
第二期のテーマは「シェルとフェイスプレートの調和・トータルデザイン」です。螺鈿の背景の黒い板は、今までよりも薄いものを使用しています。




プレーンなモザイク。モザイクは、今までどおり背景の板は厚いものを使用しています。

3.同じデザインならば、同じ仕上がりか?

サクラ

サクラ

彗星・紫とサクラ

彗星・紫とサクラ

ご好評いただいております「サクラ」と「彗星・紫」。同じデザインであっても、花びらの形や枚数、散し方などは必ず変化をつけています。お客様の耳の形が一人ひとり違う以上、最適な構図が違うからです。

大き目の耳の人は小さい花びらを散してみたり、小さい耳の人は大きめの花びらを散してみたり。
この辺はお客様の希望をお聞きしながら調節も可能です。

4.半田付けや内部配線まで自分でこなすのはなぜか。 

個人的に、IEM内部の配線の取り回しに、製作者の個性がもっとも反映されると考えています。
よく観察すれば、製作者が誰なのかを特定することも可能です。





 ユニットから伸びる配線の流れを意識して、まとめたりまとめなかったり、散したりばらけさせたり。
この辺も、お客様の耳型に合わせて変化させます。
螺鈿の場合、内部配線を観察することは難しいのですが、隠れてしまう部分だからこそ、油断しないでこなすことが重要かと思います。

5.部品のカスタマイズで唯一無二のIEMに

月5名様の製作なので、コンデンサや抵抗の部品も、対応できる範囲で特注で作ってみました。
PRP金属皮膜抵抗

PRP金属皮膜抵抗
DALE金属皮膜抵抗+ECPU
PRP+Vishay+ECPU

Vishay0.5%誤差品

 赤いボディが印象的なPRPの金属皮膜抵抗。アンプはもちろん、ギターのエフェクターで使用される方も多いようです。

DALEの抵抗は、秋葉原の海神無線さんで手に入れました。お店の方曰く、もう在庫が2本しかなく、ディスコン品とのこと。その2本を譲ってもらいました。
これはサンカのネットワークなんですが、もうこの組み合わせでは二度と作れませんね。 まさに唯一無二。

Vishayの抵抗は、10Ωが唯一の0.5%品。たくさんつなげて、50Ωを作ってみました。誤差上がってるんじゃね?って突っ込みは無用。ちゃんとテスターでマッチングを取りました。

6.付属品やパッケージ詳細

「上がってきたパッケージサンプル、一度白紙に戻す」という大事件が起こったものの(汗、なんとか完成したパッケージ。
その甲斐あってか、中々の出来栄えになったかと思います。



ペリカンケースには、お客様のお名前と、シリアルナンバーが入ります。


以上が『螺鈿”KumitateK”』の全容です。まだまだ始まったばかりのサービスですが、お客様との対話を通して、魅力的な作品・サービスにしていきたいです!

最後に、サクラの限界がこちら。まだまだいけるのかなぁ。


これからもよろしくお願いいたします。

2016年3月20日日曜日

チューニングサービス変更のお知らせ

いつも弊社の製品・サービスにご注目いただきありがとうございます。

くみたてLabでは、オリジナルのカスタムIEMに加え、TF10とSE530、SE535を利用した、チューニングサービスを提供させて頂いております。

誠に勝手ながら、2016年4月より、チューニングモデルの受付数量、価格を以下のとおり変更させていただきます。

・チューニングモデル:月五名様までの数量限定受注(全てのチューニングモデルの合計個数)
・TF10-KAI  ¥55000(税込)
・SE530/535-KAI ¥65000(税込)

非常に多くのポータブルオーディオファンが所持している上記2機種を使ったこのサービスは、
カスタムIEMの世界の入り口として、大変ご好評いただきました。

しかし、元となる2機種の中古価格の高騰、販売終了から時間が経ち中古品の状態が悪くなった
こと、また為替の変動による原材料の高騰から、お客様とくみたてLab双方にとって、
以前ほど魅力的なサービスとは言えなくなってきました。

チューニングサービスでは、元となる上記2機種を作業前に一旦検査し、BAドライバに異常が
あった場合、ご注文をキャンセルし返金処理となります。

昨年の中頃より、異常品の割合が増え、中古市場に出回っているこれらの機種の状態が
悪くなっているのでは?と思うようになりました。

その一方で、中古価格が高騰し、TF10KAIですと、本体価格を合わせて7万〜8万円、
SE530KAIで8万〜9万と、トータルコスト的には高い部類のサービスになるという
いびつな状況がうまれました。

また、比較的安価でご提供してきましたこのサービスですが、弊社としては通常のカスタムIEM
を作るのと変わらない手間がかかり、更に現物の検査を加えると、作業工程がひとつ多いほどでした。
更に円安状況も加わり、BAドライバの価格を考えると、受注すればするだけ厳しくなる状況です。
一体どれくらいの価格ならペイできるのか?と原価計算をしたところ、
TF10-KAIで¥75,000 、SE530/535-KAIで¥92,000 という価格が出てきました。
これではさすがに魅力的なサービスとはいえません。

ただ、私自身、この二つの機種がカスタムIEMの世界に踏み入れるきっかけだったので、
皆さんにも同じようにカスタムの世界の入り口になってほしい、ということで価格を少しだけ上げさせてもらい、
更に受注数を限定させていただくことで、製造コストの増大を抑えつつ継続させていただく判断となりました。

毎月、チューニングモデルは7~10件程度の受注だったので、受注状況が大きく変わるというわけでは無いと考えております。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。