2013年1月30日水曜日

Mage-K(Ver1.0)とTF10pro-improved

年が明け、色々戻ってきたりしたものが。


まずはMage-K 。暫定版とはいえ、ちょっとクオリティ低すぎんよw
改めて音を聴いてみましたが、これでも結構な低域。TWFKと比べると、
CI*2の存在感はかなり物です。分圧して能率を合わせに行きましたが、
これならCIの並列をやめて、萌音やHeir8.Aのように
CIを直列で使ったほうがよさそうです。


人様のIEMを聞くときは、みっきーさん紹介の方法で。
ゼンハイザーのイヤチップ装着。一組¥480ですが・・・楽に聴けるようにはなります。


周波数特性。クロスポイントのあたりにディップが。CIを逆相にするとどうなるだろう。
ディップを埋めるために、TWFKを追加するか、4400をタンデムで放り込むか。
グループバイで買った44A004ですが、単体では使えないほど能率が低いです。
これはパラで使わないと無理そう。UMのZeusに使われたそうですが、
聴こえはどうなんでしょうね?あれは3300+DTECらしいので、
CI*2とあわせるよりは能率調整が楽だったのかもしれませんが・・・

もしかしてこれって・・・Mageじゃない・・・!?

個人的に、中域の厚さを増すと、解像度と音場が失われると思っているので、
TWFKを追加するよりは、4400を追加してほんの少し味付けする方が
良いかも知れないと思ってます。TWFKを増やしていくだけだと、
それならHeir8.Aでいいじゃん、となってしまいそうですからねw



もう1個が年賀IEM for nTaQさん。年賀状が住所不明で返送されて(ry
いや、ネットワークを弄りたくなったので、早々に返送してもらいましたw



TF10-improvedということで、33A007と思われる低域ドライバを38AMに変え、
ネットワークも弄りました。目指した方向性は、中域を少し前に出しつつも、
あの広い音場は失わず、高域をよりきらびやかに、低域を締まりのあるものに、
というもの。


青はノーマルのネットワーク。赤が改良版。

そんなことできたら完璧じゃないか、って感じですがw、まぁ中域を少し
引っ張り出すのには成功しました。ただ、思ったより38AMがファットな低域を
持っていたことと、2389のフィルタを変えてもあまり効果が無かったこと。
また、ローパスに手を加えてなかったので、モコモコ感が依然として
残ってしまったみたいです。特に出力インピが高いプレーヤーとの
相性は良くないみたいです。


ローパスの入り口の抵抗が20Ωあるので、コイツを低い値に置き換えて、
コンデンサ容量を増やしてやればなんとかなる?
ローパスは本来コイルで構成するみたいなんで、その辺も試してみようか・・・。

さて、近々やることといえば、コミケの申し込みとポタ研に行くことです。
コミケの参加は初めてなので、まずサークルカットを作らなくては。
この辺の話題はまた後日。


2013年1月19日土曜日

甦る?UE10pro

2013年一発目はこのネタから。


私がカスタムIEMを知るきっかけとなったIEM。それがUE10proでした。
6年前にTF10proを買い、UEのことを調べてるうちに出くわしました。
当時TF10proは¥30000以上していましてw、これ以上高いIEMはさすがに無いだろう、
と調べていたのですが、なんと$900もするIEMがあるではないか。
当時のレートが1$=¥100ですから、じつに9万以上するIEMなわけです。
こりゃ手が出ないよ、とUMにTF10proをリシェルに出して、初カスタムIEMを手に入れました。

その後、SE530を手に入れたりしてユニバーサルのハイエンドに興味が移り、
完全にUE10proのことが頭から消えておりました。


ところが、昨年の暮。僕の勘違いからnTaQさんがUE10proを指摘、
そこで何年振りかにUE10proを思い出します。しかも、みっきーさんが
実機を貸してくださるとのこと。これは再現しなければ、と思い立ちます。
お二人のカスタムIEM賢人の方々、ありがとうございましたw


シェルも気合を入れて、赤で着色。後から染色法でやってます。
染色液は樹脂専用着色染料SDNです。
赤は扱いが難しく、あんまり濃く染めるとまだらになってしまいます。


実機を貸していただけたので、ネットワーク情報もバッチリw
さすがに大公開はしませんが、どうしても知りたい方はメールなりDMなりで。
パーツの配置も本家を模してます。
実は、ネットワークはUMのAeroと殆ど同じ。UMも、音作りの面でUEを参考にしたのでしょう。


フェイスプレートもちょっと凝った物を。最近取り組んでるアルミプレート。
シェル外径より1mmくらい小さくカッティングします。
完全な鏡面は難しいですが、雰囲気鏡面くらいには磨き上げます。
シェルに慎重に貼り付け、隙間をUV樹脂で充填します。
少し小さくカッティングしたのは、周りを樹脂でコーティングするためです。


今回はアートワークもつけます。僕が持っている靴の7割はアディダスなんですが、
これはアディダスが好きだからです。IEMにもアディダスを施します。
ゼンハイザーのHD25にもアディダスバージョンがありますが、あれも欲しいです。
アディダスには二つロゴがあるらしく、それが上記の二つ。
右だとサッカーシューズっぽくなってしまうので、今回は左を採用。


A-Oneからでてるインクジェット用ラベルシールにプリントアウトし、
フェイスプレートに貼り付けます。貼り付けたら、一旦薄く樹脂でコーティング。
これだけでは終わりません。さらにIEMのコネクタ部周辺をクリアブルーで塗装。
樹脂で一旦コーティングしたのはこのため。


なんちゃってグラデーション塗装。スプレー缶でグラデーション塗装ができるのか
という議論があるらしいです。これは、マスキングで二段階くらいに分けて塗装した後、
2000番くらいのサンドペーパーで削って擬似的なグラデを作ってます。


UE10proはTF10proとは違い、低域用ドライバにCI22955が使われています。
並列なので、交差するように配線。シェルに詰めますが、今回はFitEarみたいに
樹脂をシェル内に充填。強度を高めます。水中花みたいで綺麗。


高域ドライバはUE-Highと同じものだと判明した2389を使います。
センタータップを使用すると、UE-Highと全く同じ特性を示します。
本当はジャンクから取り出したUE-Highを使うともっと雰囲気がでますが、
それはまたの機会に。


完成!アイフォンカメラではこれが限界・・・いや、腕がたりませんw
赤、青、シルバー、アディダスでなんとなくキューバっぽいイメージです。野球の。


上がみっきーさんの実機、下が僕の再現です。結構違いますがw、
まぁ高域のグラフなんてカプラで変わるしね。と勝手に納得。
パーツが同じでネットワークも同じなんだから、全く同じIEMなはずですw

さて、肝心な音はというと、これが素晴らしい。
TF10proのイメージとは全然違い、綺麗な高域と締まりのある低域を
高次元で両立してます。しかも音場は広い。
これでカスタムIEMのスパイラルは止まるんじゃないか、と思えるほど。
6年前に奮発してUE10proを買ってれば、自作に走るきっかけさえ生まれなかったかもw

それくらい気に入っています。ご協力いただいた方々、有難うございました。
重ねて御礼を申し上げます。

2013年1月12日土曜日

年賀IEMと38AM不調・・・


あけましておめでとうございました。
今年もよろしくお願いします。

38AM007M/8a 最近色んなIEMで使用されている。

我が家に穴の開いたアイツが来たのが去年の12月。
第2回グループバイにて購入したものでした。
調子にのって8個も買っちゃったので、去年お世話になった方に
IEMを作ろうと思い立ちました。ちょうど年明けにかかるのでお年賀IEMという事に。

微妙と思った人そこに正座(ry

84さん用のをさくっと作ったんですが、ここでトラブルが。


組み立てた直後にマッチングがとれてた38AM007ですが、2~3時間後に
再計測したところ、なんと38が死んでいるではありませんか。
慌てて自分用の年賀IEMも調べてみると・・・


こちらも38AMの中域がおかしい。これは4時間くらい実際に聴いていたのですが、
そのときは気付きませんでした。しかし、計測した後にもう一度聴いてみると
明らかに音圧が違います。うーん、何が原因だ?

今回新たに試したことは、

・38AMを逆相にて使用。
・ネットワークを樹脂で封入した。

の2点なんですが、逆相接続は全く問題ないとの事。そりゃそうか・・・
ということで、いろいろ調べてみました。


水中花みたいで綺麗です。カメラがアイフォーンになっちゃったので
ちと伝わりづらいかと思いますがw
樹脂が硬化するときの熱でコンデンサや抵抗がやられた?

しかし、これくらいで壊れるなら須山さんのIEMは全滅ですよねw 
硬化時の熱も50度くらいで、とても壊れるほどの温度とは思えません。
ネットワーク変えてみたけど復活しませんでした。
また、内部配線を確認したけどこれも変化なし。


測定に使用したアンプが壊れてるんじゃないの?とさる方から指摘を受けたので、これも確認。
しかし、無負荷自、抵抗(22Ω)接続時ともにDC漏れ等はありません。
アンプは正常、ていうかまったくDC漏れないのもすごいw さすがRSAudio

ケーブルに問題が?これも関係ありませんでした。
なので、残念ながらドライバ不良か、僕の工作ミスである可能性が高いですね。
半田の熱でやられた?早いこと温調半田を導入したいと思います。

インプレを預かっていたnTaQさんのも完成。


ドライバ不良が怖いのでフェイスプレートをかぶせずに80時間くらいエージングしましたw
こちらは大丈夫そう。
年賀IEMのコンセプトは、TF10proリファインということで、ネットワーク含め
いろいろ弄ってます。中域を少し持ち上げましたが、あくまでTF10proの音ですw

さて、新年になりました。色々ネタがありすぎてちょっとつまり気味ですw
とりあえずは 『復活!UE10pro』 のネタを行ってみようと思いますが、
カメラが壊れてるんですよね・・・w

相変わらず極一部得の情報になっていくと思いますが、コンゴトモヨロシク・・・。