2013年7月27日土曜日

くみたてLab・サービス詳細 その2『オリジナルIEM』

さて、サービス紹介第2弾。
オリジナルIEMのラインナップと価格の告知です。

その2. 『オリジナルIEM』

くみたてLabのスタートは、以下の3つの3ドライバIEMから。


1. KL-アカラ Stage : モニター価格 ¥54800
(初期ロット納期:1ヶ月半)

2way3Drivers IEM. ステージや電車内などラウドな環境でもパワフルな低域を再生。ウーファーには機械的なローパスを施し、ツィーターとの帯域被りを最小限に抑える。

2. KL-アカラ Listening : モニター価格 ¥54800
(初期ロット納期:1ヶ月半)
Stageと同じ構成ながら、リスニング向けに低域のバランスを整え、繊細な高域を再生。アンプを使用する場合にも最適な能率となっている。

3. KL-サンカ : モニター価格 ¥64800
(初期ロット納期:1ヶ月)



2Way3Drivers IEM. 大型のウーファー機を二つ使用したモデル。
特殊な形状の音導を用いることで、パワフルな低域に負けない煌びやかな高域を再生。



以上が、8月1日から発売を開始するモデルです。
以下は、現在開発中で9月以降発売のモデル。

4.KL-003-X(仮称) モニター価格: ¥69800

3Way4ドライバIEM. 高域が特徴的。
顧客の好みに合わせ、低域の量をカスタマイズして提供する。

5.KL-004-Stage モニター価格 ¥74800

3Way5ドライバIEM(予定).
圧倒的な低域と、それに負けない高域を兼ね備えたモデル。
能率を調整したリスニングモデルも開発予定。


製品保証と付属品について

リフィットは、リシェルサービス同様、2回まで無料です。
また、製品納入後、1年間は無償修理期間となります。

付属品はケースとクリーニングクロスを予定しています。
ケースは、マカロンケースと桐箱がお選びいただけます。
桐箱が標準、ご希望の方はマカロンケースに変更が可能です。
両方ご希望の方は、プラス¥400でお付けします。


次回は、IEMチューニングサービスの詳細と、予価をお知らせいたします。

2013年7月25日木曜日

くみたてLab・サービス詳細 その1『リシェルサービス』

あっという間に8/1が迫ってきましたw
くみたてLabのサービス詳細を、何回かに分けて告知したいと思います。

その1. 『リシェルサービス』

こちらは、兼ねてから告知しておりましたとおり、

基本工賃¥21000でお受けします。
ダイナミック型のIEMについては、基本的にリシェルサービスをお受けできません。

例外的に対応可能なものにつきましては、ブログやHP等で告知しますので、
よろしくお願いします。

納期は1ヶ月程度いただきますが、注文の多寡によって
変動することもありますので、ご了承ください。

カスタムIEMという製品の性質上、リフィットとよばれる
調整が必要になることがあります。
リフィットは、作成してからの期間ではなく、
2回までの調整を無料とさせていただきます。

コネクタはMMCXでの作成になります。
ケーブルは別途販売しますが、追って市販品のリファレンスも
ご紹介します。
付属品は、マカロンケースとクリーニングクロスを予定しています。


さて、次回はオリジナルのIEMのラインナップと予価をお知らせします。

2013年7月20日土曜日

7/15 ポタ研に初出展しました!

さて、おおよそ一週間前のポタ研、(株)くみたてLabとして
出展してました。
ブースにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。


式場の親族控え室?なのか、凄いシャンデリアがある一室での開催。
照明の関係からか、写真がちょっと黄色がかってますw


今回、試聴機の形で展示しました、3ドラIEM.
徹夜で泣きながら磨いて持って行きましたw
試聴機の数も足りず、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。

まだ名称は未定なんですが、暫定として
「KL-001 Stage(オレンジ)」と「KL-001 Listening(ブルー)」
としました。
Stageの方はとにかく低域を、というモデル。能率も高めです。
Listeningの方は、Stageをよりリスニング用途に調節したもの。
高域をより繊細にさせて、低域を押さえました。能率も低めでアンプ使用も可。


こっちはうましくん設計の4ドラIEM. 低域の扱いがまだ
未定なので、抵抗を露出させて調節可能としています。
高域は特徴的なんですが、それが故に好みが分かれるようです。
もうちょっと調節が必要かな。

これらは数日後に正式にアナウンスしますのでよろしくお願いします。



ブースの横では、『CI*2+EDグランプリ』が開催されてました。
自作された方の個性が反映されたIEMばかりで、
どれ1つとして同じ音色はありませんでした。大成功といえるでしょうw
ネットワークのみで攻める方、音導管処理で音を変える方など、
アプローチの仕方は様々。まだまだ工夫できる余地はありそうですね。


僕が設計したCI*2+EDのIEM. これはネットワークは
シンプルですが、音導管処理を特殊なものにしてます。
高域のキラキラ感が欲しかったのですが、EDではなくCI側に細工して
音を作り出してます。
これは7/14の23:30に作り出して、7/15 7:30に完成w
だいたいラッシュサービスのクオリティがこれくらいになると思います。
こちらは、もう1つの3ドラIEMとして出します。
まだStage、Listeningのような差別化はしてませんが、
別バージョンも出すかも。


螺鈿IEMも展示しました。外国の方に受けがよかったですw
なんで裏返して写真取っちゃったんだろう・・・
これは、SE530/535改のプロトタイプとして展示。
こちらも後日正式発表します。


一応カラーサンプルもw オレンジ系の色がちょっとにごるので、
代わりとなる塗料を探し中です。


おなじみとなりつつあるSTAX. このあとサワーの方が
本物の?STAX製作陣に差し入れされてましたw

@MIZNON35 さん作の自作アンプと一緒にパシャり。
このアンプほんとにかっこよかったです。
手前味噌ですが、自分のIEMと相性がいい(音も外見もw)
デザインのテイストも近くて、なんか兄弟機みたいですねw


フェイスプレートはアルミプレートに細工したものだったので、
角度によって色味が変わります。なかなか面白いでしょう?

さて、8/1から事業開始とアナウンスしてきましたが、
いよいよ迫ってきました。
今後一週間で製品の価格やサービスの詳細、納期などを
このブログでお伝えしていきますので、よろしくお願いします。


2013年7月19日金曜日

連絡:第3回Sonionグループバイのお支払いについて

業務連絡失礼しますw

第3回Sonionグループバイに参加されている方、
お支払いに関するメールを送りました。
ご確認願います。

7/24までに、弊社口座にお支払いいただきたいと思います。

よろしくお願いします。

2013年7月9日火曜日

ダイナミック型IEMいろいろ

さて、今まであまり触れてこなかったダイナミックドライバIEM.
根強いファンもいるようで、全国から色んなダイナミックIEMが集まりました。

1. SE215 SPE


ブルーの筐体が美しい。通常版SE215との差は
低域の強さだそうです。こちらのSPEの方がつよい。

実際に聴いてみると、たしかに低域はつよいですが
ボーカルが遠く感じます。


F特。低域が張り出しているのが分かります。
ただ、思った以上に高域が出ていますね。
まぁこれはカプラ内の共鳴だと思いますが・・・

2. 問屋ホン(上海問屋 DN-80499)


装着に難アリのシリーズその1.
上海問屋で売られている通称「問屋ホン」

¥1500程度と非常に安価ですが、
音はちょっとびっくりな質です。


安価ながらダイナミックを2つ搭載しています。
ただ、耳垢ガード的なフィルタは価格なり。
ちょっとしたことですぐはがれてしまいます。


ロットや個体差の大きさが予想されますが、
やはり、といった感じ。高域ドライバは
思ったより揃っているかな?


3. RED GIANT  A03


装着に難アリシリーズのボス。耳にはめてみろ!といわんばかりの
筐体サイズですw


裏面のマットなメタリックレッドはカッコいい。
耳垢ガードはそれなりにしっかりしていて、
イヤチップも2層構造になっていたりと
それなりのもの。

これに関しては後々詳しくやるので、データ等はそのときに。


さて、これらのIEMですが、オーナの方々からは
ドライバ追加のリシェルをお願いされてます。

「IEMチューニングサービス」のパイロット版として
製作する予定なので、お楽しみに。

2013年7月7日日曜日

告知3・くみたてLab 新卒社員紹介

3日連続告知最後は内々の話。
くみたてLabの新卒社員さん紹介です。


自作界隈ではおなじみ、北杜うましさんです。
前回のポタ研やヘッドホン祭りでは自作IEMコーナーを
出展していたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


一緒に仕事をやろうという話が最初にでたのは、前月にあった
Fabカフェでのレーザー加工オフ。

「本当に一緒に仕事しませんか?」というまっすぐな問に
「ええ、まぁ他に選択肢(就職先)がなかったら一緒にやりましょう」
と、その場では積極的な答えを返す事ができませんでした。


当たり前ですが、二人で働くとなると人件費は増えるし
事務所が必要になってきます。固定費が増えることになるので
ビジネスとしてはハードルが一段上がります。
まだ会社を設立して2ヶ月程度、サービスも正式に
開始していない時期だったので、
自分の頭はリスク回避モードになってしまい、
消極的な答えを出力してしまいましたw


ただ、「カスタムを作ることで飯が食えるなら僕は何でもいい」と
ここまでの情熱を傾けてくれる人にはそうそうめぐり合えないでしょう。
情熱だけでなく、彼が大学でやってきた事などのバックグラウンドや
誰にでも丁寧に接する誠実な人柄など、
才能や人としての気持ちの良さは大変魅力的です。

原価計算や資金繰り計画、予想損益計算書などを
一週間で全部書き換えて、
「ぜひ一緒にやりましょう。よろしくお願いします。」
と、僕も積極的な答えに変えました。ここは攻めの一手です。


2chの掲示板に書き込んでから、スレ内では色々な人が情報を持ち寄ってきてくれて、
twitterや祭りに参加することで顔見知りになる人たちもどんどん増えてきました。
他人が自分の可能性を引き出すのかもしれない、と痛感する数ヶ月でした。

だとしたら、「一緒にやろう」という人を拒む理由はありません。
人を雇うぐらいの緊張感を持ってビジネスをやった方が
全ての面でプラスでしょう。

かくして、くみたてLab、
代取一人、社員一人の会社になりました。
これからスタートですが、よろしくお願いします。


2013年7月6日土曜日

告知その2・HP作成中とサービス内容

3日連続告知その2. 忘れないうちに記事にしておこうw

事業開始に伴い、販売用のHPをオープンするのですが、
そのサイトのアドレスが決まりました!

今は仮の画像を置いています。
作成していただいているのは 「Earphone Spiral」  のm34さんです。
最近はクールなデザインのハイブリッドを試作されてますが、
なんとHPも製作されてますw
徐々にHPの内容を発展させていこう、と話し合っているので
今後をお楽しみに!

さて、なぜか英文で先に告知していたサービス内容ですが、
以下の通りです。


1. オリジナル・カスタムIEMの作成販売

事業開始とともに発表するのは3つのラインナップで、3ドライバ機が2モデル、
4ドライバ機が1モデルになります。

価格については現在調整中ですが、しばらくはモニター価格として
割引価格でご提供する予定です。

IEMはインプレッションからの作成が基本になりますが、
ご希望の方は既存のカスタムIEMからもお造りできます。


2.リシェルサービス

これはみなさんおなじみ、ユニバーサルIEMをカスタムIEMにするサービス。
あるいは、オークション等で落札した他人の耳型にあったカスタムを
自分の耳型に作り直すことも可能です。

提供価格は¥21000から。ただ、リシェルサービスは
分解の際に経験が重要になってきます。
お客様が持ち込まれたIEMが初めてリシェルするIEMだった場合、
¥15000で作成させていただきます。

現在、リシェル可能なモデルは

・Ulitimate Ears: TF10pro, 5pro, UE700 5EB
・SHURE: SE535, SE425, SE115, SE215, SE102(E2C) E4C
・その他:クリプシュ X10、 上海問屋 DN-80499(いわゆる問屋ホン)

となっています。上記以外のIEMは¥15000で作業しますので、ぜひご相談を。


3.IEMチューニングサービス

主にユニバーサルのIEMについて、少し高域を出したい、低域を増やしたい
などの改造をするサービスです。こちらは改造可能な
IEMを徐々に発表するかたちで受付を開始します。
スタート時点で改造可能なのはSE530のみです。

リシェルよりも
改造が施せる機種が限られてきますが、お手持ちのIEMで他に無いカスタムを
作れるかもしれませんので、乞うご期待。


決済方法ですが、銀行振り込みとペイパル決済を予定しています。
また、インプレッションを取っていただける補聴器店様も
徐々にご紹介していきますので、よろしくお願いします。

2013年7月5日金曜日

告知その1 7/15 ポタ研2013夏 出展します!

今日から3日連続で告知です。

まず、7/15の『ポタ研 2013 夏』
くみたてLabとして出展します!

当日はオリジナルIEMの試作機数点とリシェル品サンプル、

そして 『CI*2+ED コンペ』 の作品を展示します。

これはおなじみ『9割位ポータブルオーディオ』の84さん企画で、
「CI*2+EDコンペ」の概要をおさらいしておきますと、

・使用できるドライバはCI22955を2つとED29689をひとつ。
・ネットワークは自由。シェルに収まればなんでも可。
・同じドライバで、どれだけ音の違いが出るかを楽しもう。

というもの。ドライバの構成だけに目が行きがちな昨今、
CIとEDというオーソドックスなBAを使って、
IEMのキャラクタを決める重要な要素であるネットワークに注目しよう
というのが開催の趣旨です。

まったく同じ構成だが、音が違う(たぶん)というIEMが5個以上は集まるので、
ぜひ聴いてみてください。自作する人のみならず、
カスタムIEMの購入を考えている人にも参考になるはずです。


それでは7/15は中野サンプラザ14階クレセントルームでお会いしましょう!w

Klipsch X10 リシェル

もうタイトルをひねったものにするのはあきらめました・・・w

BAドライバのハイ上がりを試してみたいという方から、
クリプシュのX10リシェルをご依頼いただきました。


シェルはクリア、フェイスプレートはオレンジ。
元になったX10を思わせる配色です。


左がタミヤのアクリルカラー、右ふたつがEXトナーによる着色。
EXトナーは発色がよいのですが、透明感に不安があったので、
アクリルの方を使いました。
ただ、削った後の物を見ると、EXトナーの方でも問題なかったかもしれません。


ケーブルは Electronics Gadget のrinさん提供のサンプル品。
素晴らしいクオリティですね。取りまわしやタッチノイズ等も問題なし。
くみたてLabのIEMにはこれをオプションケーブルとしてつけようと思います。
コネクタは数種類用意しますが、写真のはアンフェノール。
千石の2階で一目ぼれしました。かっこいい。


シェルはオーナーさんお持ちの1964-Tからコピー。
シェル内にX10のゴム部分を剥いで埋め込んで欲しいとの依頼でした。
せっかくまっすぐ伸びる耳道をお持ちなので、
カナル部先端に埋め込むことにしました。
先端部から掘り返して、埋め込んでいきます。


なかなかのみっちり具合w 
薄いところは0.1mmくらいですが、樹脂を充填しているので
強度的に問題ありません。


リモールド前とリモールド後の比較。
3kHz以降にかなりの変化が見えます。
これに抵抗を挟んだケーブルをつければ、高域が
主張してくるX10に変わるのではないでしょうか。
ちなみに、X10のドライバはSonionの26A005/8
じゃないか、という説が。

実は今度のグループバイで購入しますw