2017年4月28日金曜日

くみたてLab、4/29より新たに3機種を発売。試聴機プレデリバリー・サービスも開始。

4/29より、くみたてLabは”NEXT5”シリーズとして、
新たに3機種『KL-CORONA』、『KL-METEO』、『KL-SIRIUS』を発売します。また、カスタムIEMを製作中のお客様に試聴機を貸与する
試聴機プレデリバリー・サービスも合わせて開始いたします。

■”NEXT5”とは?



くみたてLabの次世代を見つめたシリーズです。これまでくみたてLabが開発したカスタムIEM、ユニバーサルIEMのノウハウ・知見を詰め込みました。
シリーズ第一弾として、3機種『KL-CORONA』、『KL-METEO』、『KL-SIRIUS』を発売します。
アコースティック面でのチューニング、ネットワーク回路でのチューニング、部品の選定等、こだわりの音作り・設計は従来と変わらずも、お求めやすい価格での発売となりました。

サウンド、デザイン、クオリティ、サービス、すべての面で次のステージへ。それがNEXT5の目指すところです。


■新機種No.1 『KL-CORONA(コロナ)』



3Way-3Drivers IEM
¥70,000(税込)

中低域再生にデュアルBAドライバを、高域再生にシングルBAドライバを担当させた3ドライバのIEM。
また、中低域のBAドライバを2Wayで使うことで、低域、中域、高域の3Wayによる帯域分けを実現しました。

低域と中域のネットワーク設計を厳密にすることにより、BAドライバ単体では得られなかった低~中域を再生します。

高域には歪みの少ないシングルドライバ『Knowles RAB』シリーズを採用。音導管形状を工夫することで歯切れのよい高域再生を可能にしました。

全体の音色としては、フラットな全域再生に低域の量感を少しだけプラス。 ボーカル帯域をマスクすることのない低域再生を狙っています。

また、シェル内に樹脂を完全充填する『樹脂充填オプション』も適用可能。水中花のような美しさに仕上がります。



■新機種No.2 『KL-METEO(メテオ)』



 2Way-4Drivers IEM
¥90,000(税込)

低域再生にデュアルBAドライバを、中高域再生にまた別のデュアルBAドライバを担当させた4ドライバのIEM。

ベント付きのデュアルBAドライバ『Sonion 38AM』シリーズによる豊かな低域の量感と、小型のデュアルドライバ『Knowles DWFK』シリーズによる繊細な中高域をの表現を両立させます。

BAドライバを使用したIEMでは見られなかった特性を設計することで、大変ユニークな音色を実現しました。

『ボーカル帯域をマスクすることなく、低域の量感を限りなく楽しむことができる』というギリギリのラインを探り、爆発的でありながらボーカルが紛れない、独特の低域を再生します。

※ベント付きBAドライバ採用機種のため、樹脂充填オプションを適用できません。


■新機種No.3 『KL-SIRIUS(シリウス)』



 4Way-4Drivers IEM
¥90,000(税込)

中低域再生にデュアルBAドライバを、高域再生にシングルBAドライバを、超高域にシングルBAドライバを担当させた4ドライバのIEM。
中低域のデュアルドライバを2Wayで使うことで、 低域、中域、高域、超高域の4Wayによる帯域分けを実現しました。

中低域に採用したデュアルBAドライバの、50Hz以下と100Hz以下の音圧差を小さくすることで、フラットでありながら50Hz以下の低域再生の表現力を兼ね揃えました。

音色は、限りなくフラットな特性に、繊細な高域表現をプラス。
ジャンルを選ばず、楽曲を自然に再生するIEMです。

※こちらの機種には、『樹脂充填オプション』適用が可能です。

■新サービス『試聴機プレデリバリー』を開始します。


カスタムIEMは、オーダーメイドによる完璧なフィット感を得られる反面、手作業による製作のため、製作時間が長くかかってしまうというデメリットもあります。

くみたてLab では、オーダーからIEMのお届けまで、ご注文いただいた機種の試聴機を貸し出しする『試聴機プレデリバリー』サービスを、直販限定で開始いたします。

サービス対象機種は、今回の3機種はもちろん、既存機種も含まれます。
ユニバーサルIEMに関しましては、対象外です。

IEM完成まで、試聴機にてオーダーいただいた製品の音をお楽しみください。
なお、試聴機には限りがありますので、試聴機の数が揃うまでは各機種とも在庫を設定させていただきます。何卒ご了承ください。

また、『試聴機プレデリバリー』サービスのほか、試聴機貸出サービスも、5/12を目途に準備中です。
詳細を後日発表いたしますので、こちらもご注目ください!


くみたてLabも、今年で5期目に入りました。
皆さまに応援いただいたおかげで、ここまで続けてこられたと思います。
これからも、こだわりを持った製品の開発を続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

2017年4月25日火曜日

4/29、KL-REFのオプションが変わります

今週末はヘッドフォン祭!
また中野でお待ちしています!

さてそのヘッドフォン祭初日の4月29日より、弊社製品KL-REFのオプションが追加されます。
まずはこちら。
KL-REF Type-S

KL-REF Type-Sはフラットな音色を特長とするKL-REFのボーカルチューン版です。
ドライバ構成とネットワークはそのままに、アコースティック部分のみ変更しています。
チューニングは女性ボーカルを一歩前に出すようなイメージで行いました。
※詳しくはコチラの記事をご覧下さい。

先日公開したフェイスプレートオプション「カリン」の復活に続き、Type-S仕様も選べるようになります!
追加料金無しで選べるオプションです。※専用ケーブルは付属しません
フェイスプレートオプション「カリン」と合わせて是非お楽しみ下さい。
もともとカリンの材料が無いために台数限定だったので、こちらはようやくといった感じですね。



さて続いては
KL-REF 固定ボリュームオプション
あれ?っと思う方もいらっしゃるかもしれません。
従来、KL-REFボリュームオプション無しは低域を一番絞った状態でしたが、ボリュームオプションのひとつとして希望の抵抗値で固定するサービスも展開していました。
しかし選択肢が多いことから悩んでしまう方が多かったため、選択肢を下記の値に減らして価格も抑えました。

0dB(今まで通り) +1dB +2dB +3dB +4.5dB +6dB

こちらも追加料金無しのオプションになっています。
ボリュームあっても弄らないかな?という方は是非こちらもご検討下さいませ。


どちらも4/29から開始の無料オプションです。
よろしくお願いいたします!

2017年4月21日金曜日

製品レビュー 『KL-Kanon SW』 No.1

お客様から寄せられた製品レビューをご紹介します。
今回は『KL-Kanon SW』です!


















・投稿者名      : バイク大好き

・評価        : 5
・一緒に使用する機材 : AK300
・聴く曲のジャンル  : j-popのみ
・購入の決めて    : イベントなどで色々視聴させていただき、ボーカル重視で楽しみたくてカノンSWにしました。
・外観について    : 気泡が一つもなく綺麗で満足です。フェイスプレートはワザと左右違う色にしました。
・音について     : 上手く言えませんが、高域の伸びが良く、女性ボーカルが美しく聞こえます。そして、音場が広いと思います。
・その他       : はじめてのカスタムiemで気に入りました。


ご投稿ありがとうございました!

4/22、TRIO専用カスタムイヤピースの販売を開始します

TRIOユーザーの皆様、大変長らくお待たせいたしました!
試作品の発表から早2年が経過しようという所ですが、ついに正式販売を開始いたします。

TRIO専用カスタムイヤピース

銀筐体の重さを耳全体で支え、負荷を分散することで快適な装着感を実現しました。
テストユーザーの皆様からのフィードバックを反映して、取り外しがしやすいよう2箇所のツマミを設けています。

カナル部分には専用設計のフィルターを配し、イヤピース内部で生じる共鳴を抑制しています。
またフィルターからカナル先端にかけてテーパー形状とすることでTRIOのサウンドを滑らかに耳道内へ導きます。


製品名:TRIO専用カスタムイヤピース
価格:¥30,000-(税・送料別)
納期:耳型を送っていただいてから2ヶ月前後での納品を予定
※TRIOの性質上、生産時期によってステム形状が微妙に異なるため、ドライバー記載のシリアルナンバーと共にご注文下さい。
ご注文はコチラから

とあるユーザーの方からの提案がキッカケとなって開発がスタートした本製品、テストユーザーの皆様やイベントでご意見を下さった皆様と一緒に作り上げたと言っても過言ではないでしょう。
開発中には予期せぬピークの発生や使用上の課題という困難もありましたが、こうして世に送り出す事が出来ました。
TRIOユーザーの皆様には是非、この心地よさを体感してもらいたいです。
是非ご検討下さいませ!!

2017年4月20日木曜日

4/29-30、春のヘッドフォン祭2017にサンカします!

来週末に迫ったフジヤエービック様主催のヘッドフォン祭に、くみたてLabもサンカいたします!

くみたてLabは14Fのエレベーターを降りて真っ直ぐ、クレセントという部屋の入り口右手にてお待ちしています。
さて今回の出展ではいくつかお知らせが。

みなさま、KL-REFのボーカルチューン版ことKL-REF Type-Sを覚えていらっしゃいますか?
縁にはうっすらとグラデーション

この時に展開したフェイスプレートオプション「カリン」は大変好評を頂きましたが、材料の関係から長らく受注出来ずにいました。
実はこのKL-REF Type-Sからさらに遡ること1年ちょっと、2年前の春のヘッドフォン祭2015はKL-REF発表のタイミングでした。
つまり今回のヘッドフォン祭はKL-REFの2周年なんですね。

さてこの2周年の節目、ようやくカリン材がある程度(ここ重要)整ったこともあり正式にオーダーを受け付けたいと思います。

2周年記念ということで、フェイスプレートオプション「カリン」ですが

ヘッドフォン祭期間中、弊社カスタムIEMをオーダーしていただいた方は無料

とさせていただきました。
なお整ったのはある程度…なのでカリンはフジヤエービック様限定のオプションです。
ご希望の方は弊社直販ではなくフジヤエービックさんのwebか会場・店舗にてご注文下さい!
機種に限らず適用出来るのでLakhやサンカMk-KでもOKですし、オーダー後レビューしていただければレビューキャンペーンも適用出来ますね。
この機会に是非ご検討くださいませ。


さて ま ず は ここまで。

明日も告知がありますのでお楽しみに。
中の人は祭っぽい企画が出来てホッとしています。笑

2017年4月17日月曜日

開発者セルフレビュー No.1 KL-Kanon

ヘッドフォン祭まであと2週間!それまでの間、少しでも楽しんでもらえるようにセルフレビューっぽいものをお届けしたいと思います。
自分で作った機種くらい、自分で説明しなさい!と言われたのでKL-KanonからKL-Lakhにいたるまでをじっくり書いてみようかと思います。

まずはKL-Kanonから。
もともとBA4ドライバ機として開発がスタートしたのですが、実はこの会社に入る前から設計を進めていた機種なんです。
KL-Kanon with iPhone5S+HA-2SE

キッカケはとある方から頂いた3200系というBAドライバ。実は当時なかなか採用例がありませんでした。
ひとまずフルレンジで鳴らしたところ存外に気持ちよく鳴ることから、少し物足りないローとハイにBAを追加して3wayにすることで、ワイドレンジなモデルに出来るんじゃないかと設計し始めました。
いざ設計を始めると、このBAが厄介でチューニングが上手くいかず、結果編み出したのがKL-Kanonの特長でもあるボア加工でした。
ボア加工は中域・高域用ドライバの音導管をひとつにまとめて大きくすることで、音導管で発生するピークをコントロールしています。
特長的なボアとスイッチ機構

その後設定されたスイッチオプションは「1台で3度美味しい」をコンセプトに、BAを2機追加した上でネットワークを工夫して
4ドライバ-6ドライバ(Flat)-6ドライバ(Bass)
という3キャラクターの切替を実現しました。
この切替ですが、よく「スイッチで切り替えているのは抵抗値ですか?」と聞かれます。
実際は、追加された2機のBAドライバに繋がるネットワークそのものを切り替えることで、あの変化幅を実現しています。
そのために、スイッチの裏にわざわざ専用基板を設けているんです。


さて肝心の音作りですが、かなりトリッキーな音になっているかと思います。
まず耳に飛び込んでくるのはキラキラとした高域です。これは普段は聞き逃すような細やかな音まで聴けるように意図して作ったものでした。
キラキラしたこの高域は刺さりそうで刺さらないギリギリを攻めることで、音数の少ない音源のシンバル系のニュアンスや細やかなタッチの表現を得意としています。

中域は主にボーカルが一歩引いたところから聞えるような距離感を作りました。
厚みはそぎ落とすことなく、その距離感だけを調節することでボーカルの主張をあえて抑え、イヤホンやカスタムIEMでは当時珍しかった広い音場を狙っていました。

低域はBAのレスポンスの良さを活かして、硬くハリのあるドラム・ベースを奏でます。
音数が増えてもボワつかず、歯切れ良く鳴るのがポイントです。
全体の音場や距離感は、低域から高域にかけて迫ってくるようなバランスに仕立てました。

スイッチによる切替は、文字通りフラットな特性を目指したキャラクターとベースに厚みを持たせたキャラクターをセットしました。
フラットではボーカルの距離を若干近づけ、音量だけでなく音像に統一感を持たせました。
ベースでは低域の量感ではなく厚みを重視し、より立体感のあるサウンドに仕上げました。
スイッチひとつで音場という全体の広さだけでなく個々の音の距離の変化も実感してもらえるかと思います。

珍しいBAを採用していたり、スイッチで音が変わったり、音場の広さにこだわっていたり、一見キワモノに見られがちなKL-Kanonですが、是非一度、意外と広いその懐に飛び込んでみて下さい。
ご注文やお客様からのレビューはコチラから!


次回はKL-REFをご紹介!
お楽しみに。

2017年4月10日月曜日

製品レビュー 『KL-Lakh』 No.1

・投稿者名  : yasu

・機種名    : KL-Lakh
・5段階評価 : 5
・一緒に使用する機材 : NW-WM1A・AK320+AMP・AK100ⅡRED
・聴く曲のジャンル:J-POPS(女性ボーカルが7:3くらい)
・購入の決めて : 視聴した際に音が自分の好きな感じだったことと、購入1番乗りかなと思ったため。
・外観について : ドライバに刻まれているくみたてLabさんのロゴが見える位シェルがクリアで綺麗です。
・音について : 音の広がりが上手く、音のバランスとつながりが良いので長時間聞いていても聞き疲れがしないと思います。また、ボーカルは近く演奏は奥行きも有り、広がっていくので、 ホールの最前列で聴いているような感じがしました。
・その他:本当は別機種用だった螺鈿を急遽こちらの機種に変更して頂きました。他に無い綺麗な出来上がりなのでこちらも気に入ってます。

2017年4月5日水曜日

製品レビュー 『TRIO』 No.1

お客様から寄せられたレビュー記事です。今回は『TRIO』のレビューとなります。 



・投稿者名 : IEM-KID

・5段階評価 : 4.9(満点と言いたいところですが、さらなる可能性に期待して)
・一緒に使用する機材 : Soundaware Esther M1PRO・PAW Pico・AK Crystal Cable Next
・聴く曲のジャンル : ソプラノ
・購入の決めて : 出会いとカスタムイヤピース
・外観について : 美しいCIEMと対照的なプロトタイプのような外観はある種の凄みを感じます、自分は好きです。
・音について : 金属シェルならではの土台のしっかりしたLow・Mid、響きの綺麗なHigh、なおかつ柔らかな音の印象が残ります。

 重量による不安定・フィッティング問題の解決方法の一つがカスタムイヤピースかと思います、工夫が嬉しいですね。

 ・その他 : とある雑居ビルの補聴器屋さん、初老の店主がなんだか楽しそうに「若いあんちゃんが二人で来てね・・・」と、話が続いた。小さな一歩のはじまりのようでした、イイですね。それからしばらくしてTRIOを含めて3機種の「くみたてLab」が手元に。どれも個性豊かで工夫がいっぱい、日本のものづくりここにありです。